暖簾は空間に出すため、両面に図案が染まっていることが多いです。両面に染めるというより、伝統的な引き染めという技法だと裏まで抜けるので両面に染まっていることが多いのもありますが、機械染めでも両面に染める暖簾もあります。この機械染めで寸分の狂いがなく染めることは非常に高い技術力が必要で独自の技術発展をしてきました。そこで、「慈慈の家」向けに作らせて頂いた暖簾は、敢えて裏側を染めない引き算の暖簾で裏側からの透け感を楽しめる暖簾です。型染め職人さんがムラなく表面が染めたことがわかる、職人わざを感じる暖簾です。