暖簾の発祥は弥生時代に布をもちいて家のほこりよけにしていたものが原型であったと言われています。しかし、そんな大層なものではなく短なものでほこりを防ごう的な発送であったのだと思うのですが、その使われ方は徐々に変容していき平安時代には空間を仕切る几帳や、中間領域を区切る暖簾のようなものに移り変わっていきました。鎌倉時代に入ると、塀障具の垂布として定着していき中国から伝わった禅語の禅語のノウ(暖かい)と簾という意味から暖簾という名前がつきました。暖簾とは、自然に生まれ、自然に広がった「曖昧な」文化なのです。※以下の絵巻物が、平安時代の信貴山縁起という絵巻物で最古の暖簾の様なものが載っている絵巻物です。