暖簾と家紋

暖簾は現代では広告的な意味合いが強く、自社のロゴや屋号を入れる場合が多く見られます。先日の記事では、塀障として始まったと書きましたが、どのタイミングで広告の要素がついてきたのでしょうか?

平安時代後期、お公家では家紋(苗字の目印・標識)が使用され、牛車の幟に家紋を入れたりして使用していました。鎌倉時代に入ると武家も家紋の使用を始め、暖簾に意識的に目印をいれはじめると、。それを見た紋を持たない庶民が公家や武家の紋をまねて使用して庶民の町に広がり、商家はこの時に屋号を入れ始めました。当時は文盲が多く、文字は無く商売の象徴的な意匠が多かったといわれています。江戸時代に入ると、中央集権が始まり武家が江戸に集まることで大量消費が始まり、そこで多くの新店ができる中で他店との区別が必要な事から大きく屋号を染め抜いた暖簾が一斉にかけられるようになりました。このあたりから、現代の暖簾の原型があります。

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NEWS

東京都経営革新計画の承認

2016年09月30日

ゆらゆらの取り組みが、東京都より経営革新計画の承認を頂きました!一歩ずつ歩んでいきますので、これからもゆらゆらをよろしくお願いします。

【日本橋三井タワー大暖簾 TOKYO 2020ver 】

2016年09月20日

【日本橋三井タワー大暖簾 TOKYO 2020ver 】
本日より、「日本橋シティドレッシング for TOKYO 2020」がはじまりました!ゆらゆらは、そのコンテンツの一つであるオリンピックverの大暖簾を製作しました。

日本橋シティドレッシング for TOKYO 2020」は、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムや肖像を用いて大規模な装飾を繰り広げるシティドレッシングイベントで、2016年 9月20日(火)~10月10日(月)まで日本橋がオリンピックの色に染まっておりますので、お近くにお立ち寄りの際には是非ともご覧ください!

シンガポールデザイン×暖簾

2016年06月30日

シンガポールデザイン×日本の工芸のコラボレーションプロジェクト「共 KYO」に参画することとなりました。

1年目は平成29年3月のメゾン・エ・オブジェ シンガポールへの出展をゴールに今期を通してシンガポールの視点から暖簾や染物をリデザインしてゆきます。日本の染物の新たな可能性が見出せるプロジェクトとなるように頑張ります!