日本の職人技を時代を経て、変容しながら伝わってきました。ゆらゆらは、そのどちらも日本が育んだ伝えていくべき手仕事だと考えます。とある場で「本物」と「偽物」の話題にあがりましたが、技法に置き換えた場合に完全手作業が本物・機械を使ったら偽物などの定義は無意味だと考えます。どちらもその特性を活かしてその状況に合わせた正しいなものが本物なのだと思います。ただ、ゆらゆらとしてはボタン1つで大量のものができあがり、すぐに廃棄となる大量生産・大量消費となるものは違うのでは思います。写真は大通りに面した店舗の暖簾ですが、昇華転写という現代の技法で染めています。本染めよりも堅牢度が強く、2年たってもほとんど退色しません。文字通り正しい技法なのです。